職場の考え方が古く感じ、価値観が合わない
違和感があり、本当は自分の居場所はここじゃない気がしている
日本の成長は鈍化していくと思う。このまま日本で仕事をしていても大丈夫なのか不安に感じることがある
社会はめぐるましく変わっていきます。その変化スピードに、大きな組織である企業がついて来るのは至難の業です。
特に年功序列の強い日系企業では、多様性や価値観の変化を柔軟に受け入れるのは、難しい印象です。
いまの職場の価値観に違和感を感じているのであれば、環境を変えるのも一手です。
ただ、同じ職種・業界の他社に転職しても、同じような社風で違和感は払拭できないかも。
職種か業界を変える、または日系から外資へと、どれかの軸を大きく変化させることで、価値観の違う組織にはたどり着ける可能性が高いです。
この記事をお勧めしたい人は、
- キャリアチェンジを希望している
- 他の職種から、人事職に挑戦してみたい
- 職場になじめない、むしろ日本になじめないのかもと悩んでいる
- 日本企業から、外資にチャレンジしたい
筆者は環境を大きく変えるために「職種」と「日系から外資へ」と軸を動かしました。
この記事では、私の体験や取り組みをもとに、大きくキャリアチェンジするためのポイントなどをまとめました。
なぜキャリアチェンジしたのか
転職しない未来を想定したら、詰んだ
新卒入社した会社は、なかなかの安定企業。新卒入社の同期も多く切磋琢磨していく関係で、毎日ミッションクリアしていくのが面白くもありました。
その企業では、いろんな部署を配置転換しながらゼネラリストを養成していく教育制度。社内でいろんな経験ができたのは良かったのですが、「ずっとこの会社にいるならいいけど、経験・スキルが一貫していないから他社では通用しない」という悩みに直面しました。
実際、試しに転職活動をしてみたのですがあまりうまくいきませんでした。
このまま、同じキャリアを進んだら・・・
配置転換で育成する制度は、人材を終身雇用することを念頭に置いたもので、長期雇用を見据え責任をもって人材育成しようとする方法です。それ自体は悪いものではありません。ただ、一生仕事を続けたいけれど、この会社だけに限定されたくないと思った時に、「特化した強みがない」というのはリスクです。
外の世界も見たいと思った私は、このままだとまずいと気づきました。
「自分の居場所じゃないかも」という違和感
新卒同期で女性は10%ほど。会社の先輩もほとんどが男性でした。
業界内では先進的な取り組みをして急成長している会社でしたが、年功序列で、人間関係は典型的な日本企業というかんじで、上下関係はしっかりありました。今は変わってきているかもしれませんが、若手の抜擢などもあまりなく、役員も全員中年以上の男性でした。
女性だからと甘やかす社風では無かったので、きちんと一人前の仕事をさせてもらったのは良かったですが、上の役職にいけばいくほど男性ばかり。タバコ休憩中や男性同士の会話で、いつのまにか話が進んでしまっていて蚊帳の外、というような男社会な面もありました。
幸い変なハラスメントには遭いませんでしたが、「女性だと目立つからいいよね」などちょっとした嫌みを言われたことなどは何度かあります。「女性ならではの視点で」という謎の持ち上げ方も嫌でしたね。さらに、男女一人ずつで出張に行ってはいけないという社内ルールは生まれた時は辟易しました(おそらく、不倫問題などが起きたのでしょう)
年齢・性別にとらわれず仕事がしたかったので、いつまでも女性であることで別物扱いされる環境から脱却したいと思いました。
なぜ外資を目指したのか
職場で違和感を感じていた通り、年齢・性別に関係なく仕事がしたいと思った時に、日系企業では厳しいなと感じました。大学の同期で他社に行った女性の友人も同じような経験をしていたので、おおよそどこでも同じだろうと想像がつきました。
思い切って海外に行ければよいのかもしれませんが、結婚を前提にしている彼氏もいたのでまずは国内でいかに働きやすい環境に行くか、ということを考えました。
国内の外資で英語をマスターして仕事をしていれば、いざ海外となったときにもステップを踏めるだろうという目論見もありました。
なぜ人事を目指したのか
理由は3つあります。
②人事などの管理部門は女性でもキャリアを続けている人が多かった。結婚・出産を経ても続けやすい職種として候補にあがった。
③結婚して夫が転勤しても、どこでも職があるような職種が良いとおもった
正直、今だったらエンジニアを目指すのではと思います。
2000年代の当時は、エンジニアの労働環境があまりにひどい印象で候補になりませんでした。実際、エンジニアになった先輩がまさに社畜という感じで、毎日のように夜通し仕事して、お肌もボロボロになっていたので「これはヤバいな」と思っていました。
これから筆者がキャリアを変更するのであれば、プログラミングを勉強したいと思います。
その理由は以下、
- どこでも仕事ができる
- 成長産業なので、食いっぱぐれる可能性低い
- 英語もできれば、他国でも収入の高い就職先が見つかる
キャリアチェンジをどう成功させたか
道すじを考えてみた
以下の切り口などで考えて、①人事職種へ変更し専門性を身につける ②語学習得して外資にチャレンジ、と道すじを考えました。
- 興味のある分野
- 性別関係なく活躍しやすい
- 専門知識がつく
私なりのポイントは、難易度の低いところから攻めること。
英語ができたとしても、外資のポジションは職務内容がハッキリしていることが多いので、現職の総合職経験でいきなり採用される可能性は低いと判断。先に、日系企業で人事の専門性を身につけてからの方が、外資転職への取っ掛かりになるだろうと想定して、動き出しました。
必要な武器を洗い出した
最終ターゲットにした「外資人事」になるために、必要な武器は何かと思った時に、以下が必要と判断しました。
- 数値化して証明しやすい英語力
- ある程度の人事経験・スキル
- 専門的に学んだことを証明できる学位・資格
学位・資格に関しては、人事としては国家資格であるキャリアコンサルタントもいいかもと検討したのですが、海外では通用しづらいかなと思い、働きながらMBAを取得することにしました。
キャリアチェンジのためにやったこと
英語
外資に応募できるラインとして一旦TOEIC700点以上を目指し、勉強を開始。
その一環で、転職の合間を使ってフィリピンに3か月留学しました。
勉強を始めた当初は500点に満たなかったのですが、仕事をしながら挫折しつつも勉強を続け、留学から帰った後に700点を突破しました。
十分に高い点数ではないのですが、多くの外資企業の応募条件圏内に入ることができました。
大学院
MBA取得のため、働きながら平日夜と土日を使って学校に通いました。
2年間の通学と毎日の課題は辛かったですが、まだまだ活力のあるうちにMBA(経営学修士)が取れてよかったと思います。
「経営全体がわかった上で人事の施策を練ることができる」というのが筆者の人事キャリアの目標なので、そのための足がかりにもなるかなと思いました(まだまだその域には達していませんが・・・)
転職活動
計4回の転職経験があります。
2回目:採用担当から、育成全体の担当へ(業務範囲を広げる)
3回目:外資1社目。一人人事のため業務範囲はさらに広がる
4回目:外資2社目
2回目までは人事としてのキャリアを伸ばすことを軸に転職活動をしました。
3回目はいよいよ外資に転職をしましたが、求人要件で英語の実務経験までは求められなかったのが良かったと思います。TOEICである程度の英語力があったこと、人事経験があったことが武器として使えました。
まとめ
仕事も忙しいし、今からチャレンジしてもたかが知れてる。
私の最大の後悔は、大学時代に早くも「そんなの夢のまた夢」と諦めて行動しなかったことです。
なんであんなに時間もチャンスもあったのに「こんなものだ」と物分かりの良い振りをして諦めていたのだろう・・・。
あなたには、ぜったいに「自分には無理」と思わないでほしい。
この記事を読んでいるのであれば「チャレンジしたい」という気持ちがあるはず。
今回、キャリアチェンジしようと思った背景や、そのための取り組みをまとめましたが、実際は途中でだらけた期間もあるし、スムーズにいったわけではないです。
今後は、そんな挫折と怠惰な実情も含めて情報提供できればと思います。
あなたの転職成功、さらには人生の向上に寄りそう記事を書いていきたいと思います。
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