ある社長面接では冒頭で「質問はありますか?」と聞かれて焦りました。
数社並行して受けているし、毎回質問を準備するのが大変です。
限られた時間のなかで良い質問を用意するにはどうしたらいいですか?
面接では必ずと言っていいほどあるのが企業からの逆質問です。
各企業、さらに毎回の面接官に合わせた質問を用意しようとすると大変ですよね。
しかし、この逆質問によって自分の志望度や能力のアピールをすることもできるのです。
効率的に質問を用意できるようになって、逆質問を味方につけましょう
この記事をおすすめしたい人は、
- 質問準備に時間がかかってしまう
- 質問したけれど、面接官の反応が薄く話が盛り上がらなかった
- 過去の面接で、質問なしで終わらせてしまったことがある
- 質問を通して自分をアピールしたい
結論、良い逆質問の原則は以下です。
企業HPやSNSに載っていない、かつその面接官だからこそ応えられる内容がベストです。
その面接官ならではの分野であれば、面接官も話しやすくかつリアルな情報が獲得できます。
良い質問をすれば、面接官からは「鋭い質問をする良い候補者だな」と評価も上がります。
「その面接官だからこそ」応えられる内容と言われても、漠然としていて分からないよ~
いざ質問を作ってみようとしてもピンとこない方も大丈夫。
自己アピールとして使える「その面接官ならではの質問」の作り方、まとめてみました。
ステップ①情報収集
ある候補者の話。
質問への答えもいいし、有力な候補者だなとおもったんです。
しかし、最後の逆質問でHPを見ればわかる内容を聞いてきたんです。うちの会社についてあまり調べてなかったんだなと最後にガッカリしました。
逆質問で一番やってはいけないのが「検索すればわかる内容を聞いてしまう」です。
これは自己アピールどころか逆に評価マイナスになるので絶対に避けましょう。
そのために、基本情報は目を通しておきます。
内容をこまかく覚える必要はありませんが「この項目はHPにあったな」と把握しておくと後から逆質問を考える際にスムーズに進められます。
募集要項
募集要項はくまなく確認しておきましょう。これはマストです!
面接のためだけでなく、ご縁あって入社した際のあなたの勤務条件・報酬について記載されているものですので最重要です。
また、この募集要項で気になったポイントやもっと知りたいポイントは逆質問のときに使えますのでメモするなど覚えておきましょう。
企業HP/公式SNS
HPや公式SNSでは、企業側が候補者に知っておいてほしい情報が詰まっています。
特に企業の採用HP・採用担当のSNSはチェックしてどんなことを発信しているか目を通しておいてください。
逆質問のタネになる情報も多くあります。とくに自分の応募する募集ポジションに関連した分野や会社全体の活動などについて優先的にチェックしておきましょう。
企業口コミサイト
社員・元社員の本音や会社への評価が載っています。
企業HPとは違った一面が見えてきたり、もっと現場レベルのリアルな情報が書かれていることが多いので、一読する価値があります。
なお、どの口コミサイトがいいか迷ったら 過去記事:どの口コミサイトを見るべき? を参照してください。
面接官のポジション
事前に、面接官の肩書・名前・担当業務などできるだけ詳しく確認しておきましょう。
エージェント経由であれば、今までその企業で面接を受けた人からの口コミ情報(どんな面接官でどんな質問内容だったか、面接の雰囲気はどうか 等)が聞けるとなお良いですね。
直接応募で事前に色々聞くことが難しい場合でも、最低限、肩書・名前は教えてくれるはずなので確認しておいてください。
応募ポジションの部署のリーダーなのか、人事担当者なのか、または社長なのか。
そのポジションによってどんな分野の質問をすればいいのか想定しておきましょう。
ステップ②切り口を検討
基本的な企業HPからの情報、面接官の肩書などを確認したら、次はどのような切り口で質問を用意するか検討します。
切り口は決まった型はありませんが、代表的な例をピックアップしました。
会社の方向性
会社の一員となるための面接ですので、行く末を確認するのは妥当と思います。
自分の業務だけでなく会社全体にも興味のある候補者だというアピールにもなります。
この切り口は社長や役職者、人事部などに有効な質問事項です。
もし、役職者でない一般社員に確認する場合は、会社の方向性に対しその人の業務が連動している部分などを質問事項に選ぶと良いでしょう。
業務内容
募集要項やHPに載っている業務内容に対し、さらに踏み込んだ質問をしてみましょう。
漠然と「教えてください」というより、可能なかぎり自分のこれまでの経験から予測される業務内容ややりがいなどについて、具体的に質問できると「業務イメージができているな」と評価アップ間違いなしです。
社内の風土
企業HPなどには、その会社の社員の様子や社内風土も載っているかと思います。
それらの情報を使って、具体的に面接官の体験やリアルな情報を聞き出してみましょう。
社員であれば、必ず社内風土を体験する機会があるはずですので、ある意味誰にでも聞ける質問分野になります。
その際、面接官の会社への熱意・愛着も垣間見れるので大いに参考にもなるでしょう。
ステップ③自分の転職軸に照らしてみる
面接官にとって良い質問だったとしても、自分がその会社に入社するかの判断材料にならないのであれば、その質問を聞く価値が半減してしまいます。
自分の転職軸にとっても必要な質問だと、なお良いですね。
転職軸も人それぞれですが、以下に代表的なものをピックアップしておきました。
キャリア
その会社に入社したさきで、自分の思い描くキャリアを達成するのが転職の大きな目的になるかと思います。そうであれば、募集ポジションと自分のキャリア目標を照合する視点も必要です。
- 募集ポジションと自分のキャリア目標が合致しているか
- 企業の教育制度・人事制度と自分のキャリア形成イメージが合っているか
仕事内容
業務内容のイメージが企業側と一致しないのは大きなミスマッチです。
先ほど「募集要項は必ずチェックしてください」と書きましたが、募集要項欄に記載されている情報は概要部分であることが多いので、さらに踏み込んだ質問をしておくことをお勧めします。
このすり合わせがうまくいっていないと、候補者であるあなただけでなく、企業側にとっても不幸な転職となります。
具体的に仕事のイメージができるように、詳細部分で気になる点があれば必ず確認しておきましょう。
働き方
人生は仕事だけではありません。
自分が実現したい働き方と、応募ポジションではどのような共通点・違いがあるのか質問を通して確認しておくと良いでしょう。
ただし「この人は、楽な仕事をしたいのかな?」と思われないように、業務に絡めたものや面接官の体験を聞くような方法で質問を考えておきましょう。
ステップ④質問時の言い回し例
逆質問では「聞き方」を工夫することで、さらにアピール力を上げることができます。
前置きから話す
以下のような前置きをすることで「公式情報は事前にチェックしていますよ」と志望度の高さをアピールすることにつながります。
- 企業HPで〇〇と拝見したのですが
- 「〇〇」という情報を拝見して感動したのですが
自分の見解を話す
以下のように質問できれば、公式情報をチェックしたうえで、自分の経験・スキルを有効に使えますよというアピールになります。
- 〇〇という情報を拝見し、私の〇〇の経験が有効ではと思ったのですが・・・
- 〇〇について、私はこう思うのですが・・・
面接官の回答への反応
面接官へ質問する際は「良い聴き手」になることを意識しましょう。
人間は、自分が話しているときに相手が聞いてくれていると感じると好印象を抱きます。
具体的に、相手に「聞いているな」と感じてもらいやすい行動は、
- 相槌をうつ
- 目線を合わせる
- メモを取る(できるだけ視線は面接官)
- 面接官が話した内容に対し、肯定の感想を述べる
もちろん、きちんと内容を聞くことが前提ですが、相手にも「注意深く聞いていますよ」とアピールできればなお良いですね。
こう言われて悪い気がする人はいません。
あなたが面接官の立場だったら、自分が言ったことを大事にメモする候補者を前に、気持ちよくたくさん話をしたくなるのではないでしょうか?
ぜひ、逆質問ではこの言葉を使ってみてください。
まとめ
今回は逆質問の準備方法をまとめました。
- 情報収集
- 切り口を検討
- 転職軸と照らし合わせる
- 質問時の言い回し例
苦手な人も多い企業への逆質問ですが、準備をすればライバルに差をつけるチャンスにもなります。
ぜひ事前に準備して、面接に臨んでください。検討を祈っています!
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